田中麗奈と真夏の夜の夢

街を歩いていた。仕事で外出先から戻るところだった。
出先から駅へ向かうと、突然駅前の方から炎と煙が上がった。誰かが、「ガスだ、毒ガスが出ている。逃げろ」と言っている。慌てて駅と逆方向に走るうち、安全そうなところまで来たものの、初めて来る知らない街である。道がわからず立ち往生してしまった。


すると、目の前にいつか見慣れたボロっちいスターレットが停まった。
「おおー、久しぶりだなぁ。どうした、乗るか?」
とこれまた懐かしい顔が窓から話し掛けてきた。昔付き合っていたひとだった。
言葉に甘えることにして、車に乗り込んだ。
「すごい偶然だねぇ。仕事?」
「そう。もう怖かったよー。道わかんないしどうやって帰ろうかと思っててさ。あっ、近くの○○線のどっかの駅で落としてくれればイイからね。」
そういえばよくこうやって困ったときこのボロ車で助けてもらったよな・・・。思い出しつつ他愛ない話が続く。
車の中は、以前よりこぎれいに掃除されていた。車にはあまり興味がない上、こういう所には気を使わない男で、車の中はあんなに散らかっていたのに。・・・まあ、そういうことかな。っと、なぜか写真発見。
「おっ、これは彼女デスか」
「へへへ・・・そう。」
「なんだよわたしより若くてしかもスンゴイ可愛いじゃないの。やるねぇー」
「はは・・・まあね。ところで君はどうなのさ。ちゃんと旦那さん大事にしてんの」
「そりゃご心配なく。楽しくやってますよーおほほ」
「っと、もうすぐ○○駅だけど、ホントにここでいいデスか。」
「お、イイデスよ。やーほんと助かった。ありがとね。じゃ、元気で!」

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なんだかもうどうしようもなくアレな夢であるが、車内の会話は妙にリアリティがあって、なんだか目覚めた後少し胸が痛んだ。不思議なものである。こんなに何年も経って忘れ去ってからこうして他愛もない夢に見る。このトシになっても未だに自分の心って不思議だと思う。

本日のBGM:asin:B000GFM9R6

彼女の写真が日記のタイトルの人だったのは内緒。目覚めてだいぶ経ってから orz となった・・・
なんで猫娘・・・?