兵隊さんに恋をする

わたしは、みすぼらしい着物を着た貧しい家の若い娘であった。夢の中ではわたしが体験していたのだが、わたしではなかったような。なんというか、誰かに乗り移っていたようなそんな感じ。とてもリアルな夢だった。何か、わたし自身と縁でもあるのだろうか。


その夢の中のわたしは、海兵さんに恋をしていた。白い軍服がまぶしい、凛々しい日本男児だった。彼は出征することになり、わたしはお守りを手作りしていた。まだそれほど戦争は激しくなく、また戦争というものがどういうものなのかよく理解できなくて、彼が戦場で怪我をしたり死んでしまったりするはずはないと信じていた。が、彼の姿を見ることができなくなるのがつらかった。彼へ想いを伝えるなどとても考えられなかったが、どうしてもお守りだけは渡したかった。しかしお守りに入れる石(パワーストーンのようなもの?)がない。あちこち探して、やっと青いお守りの石を譲ってもらったのだが、もう彼は出征してしまう。港にいるはずの彼のもとへ必死でわたしは走っていた。


結局、彼にお守りを渡せたのかどうかは夢が終わってしまってわからなかった。間に合っていたらいいな。