仕事の出来る男は女に嫌われてない

バイト先は若い人が多い。大半は学生さん。皆仕事の出来不出来はともかくとしても基本的にいい人ばかりで楽しい店だが、その中に一人だけ、ちょっとばかし生意気なやつがいる。そいつは地元の国立大学の院を出て、もう4月から就職するので3月いっぱいで終わり、まあもう少しの付き合いだ。

わたしより十ほど年下ながら思いっきりタメ口をきくので、はじめは、ああ、わたしのことを世間知らずのパートのおばさんと思っているんだろうなあ、と思った(まあ、それ自体は外れてはいないわけだが。ちなみにこちらは年の上下関係なく基本的に丁寧語を使っている)。が、少しずつわかってきたのだが、こいつは基本的にわたしだけでなく、他人を見下しているようだ。


ふふふ、4月から苦労しますよきっと。就職先は証券業界だそうなので、女子社員もお局様もいるでしょう。以前のわたしの勤め先にもいたが、このタイプは間違いなく女子社員に総スカンを食らう。仕事が出来なくはないが、自分だけが優秀で周りは馬鹿だと思っている。人は、特に女性は、そういうものを敏感に嗅ぎつける。しかもサラリーマンの仕事は一人でするものではない。大学院卒を採用しているくらいなんだからバイトの仕事なんかともレベルが違うだろう。仕事は絶対に、自分だけが優秀でも回らない。


まあぶっちゃけた話、程度は違えどわたしも通ってきた道であったりもする。きっと皆そうだろう。学生のうちはまだまだ世間知らずだから社会に出て1年目2年目はきっと何度もプライドを粉々にされる。
しかし奴のそんなところを見られないのが非常に残念だ(笑)。