夕刻の訪問者

今日、夕方に玄関のチャイムが鳴った。なんだ?こんな時間に。
インターホンに出ると、子供会の役員さんだという。子供会? 家には子供はいない。
ドアを開けるとわたしとそう年のかわらなそうな女性が二人。今週末にマンションの集会室で開かれる子供会のお知らせだという。


我が家はマンションだが、集会室に隣接している。孤立しているので我が家で多少音を出しても迷惑する人が少なかろうとここを選んだのだが、結果は逆であった。集会室で集まりがあると我が家にものすごく響くのである。声はそうでもないのだが、足音がすごい。子供が大人数で走り回ったりなどするとかなりだ。うちの中に誰かがいて床を踏み鳴らしているかのようである。(おそらく共用スペースは居住スペースと同じ床防音工事をしていないと思われる。上階の音はそれほどでもないからだ。)時々たまらずに、管理人さんに頼んで注意してもらったりしていた。さらに、集会室の使用時間は9時までなのだが、たまに10時11時まで宴会をやっているDQNがいる。もう、こうなると仕方がないので自分で怒鳴り込みにいくのである。


これまでずっと我慢してきたのだが、家にいる時間が増えたこともあって、たまりかねて先月理事会に注意喚起の依頼を出していた。実はわたしは子供会ばかりは仕方ないと思っていたのだが、その子供会の人が、今週土曜日が子供会でご迷惑をおかけします、気をつけてやりますが多少はお許しください、なんてわざわざご丁寧にご挨拶にいらしたのであった。もうひたすら恐縮である。


それはいいのだが、ここ数日わたしはやや憂鬱な精神状態で、部屋も散らかっていれば玄関も靴が何足も出しっぱなし。さらに最近コミュニケーション能力が落ち気味で話し下手丸出しである。そんな状態で急に出たもんだからなんだか挙動不信気味だったかもしれない。いや、そうでもないのかもしれないけど自意識過剰で自分は変なこと言ってなかったかやたら気になってしまう。さらにさらに考えがめぐるうちどんどん卑屈になって、あそこん家は子供いないからわかんないのよねー、と思われてそうとか、あとは今後苦情が言いにくくなりそうだなとかおかしなほうに思考が向いていってしまった。ああもう、だめだってば。鈍感で楽天的な自分はどこいったんだまったく。